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旧十字屋仙台店ビル ヤマダ電機出店 来春開業
2005年11月に閉店した旧十字屋仙台店ビル(仙台市青葉区)で、東急レクリエーション
(東京)が運営する複合商業施設の核店舗に、家電量販店最大手のヤマダ電機(前橋市)が
出店することが29日、分かった。開業は07年3月の予定。ヤマダ電機の仙台中心部への
出店は初めてで、仙台圏の家電量販店の構図に変化を与え、競争がさらに激化しそうだ。
旧十字屋仙台店ビルは、地上8階、地下3階で、延べ床面積は3万1700平方メートル。
ダイエーグループの店舗見直しで閉店した後、東急レク社が所有者と賃貸契約を結んだ。
9月から改装工事が進められている。
関係者によると、ヤマダ電機は2階から6階に、売り場面積約1万平方メートルの直営店を
出店する。地下1階には食品スーパー、7階にフィットネスクラブなどサービス関連、
1階と8階には飲食店などが入る予定で、07年3月の一斉開業を目指す。
仙台圏の家電販売業界は、ヨドバシカメラ(東京)がJR仙台駅東口で大型店
「マルチメディア仙台」を営業。一方で、ヤマダ電機と地元大手のデンコードーは郊外での
店舗展開に力を入れ、幹線道路沿いに大型店をそれぞれ4店構える。コジマ(宇都宮市)なども
加え、激しい顧客獲得合戦が繰り広げられている。
売上高業界トップのヤマダ電機は近年、郊外に特化していた出店戦略を見直し、3月に
大阪市中心部で売り場面積2万平方メートルの大型店をオープンさせるなど、都心部でも
攻勢を強めている。
仙台の業界関係者は「仙台は全国でも一番安いと言われるほどの激戦地。中心部で2社が
競合すれば、郊外の店舗にも影響を及ぼし、さらに競争は激しさを増すだろう」と見ている。
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