新10 1-
465:ネタバレ / :
最後の場面 ]
モニタを見つめるネオ。画面には膨大な文章が並んでいる。
カーソルが動き、最後の一文を紡ぐ。
"MATRIX THE END..."
ネオ、モノローグ。(かなり意訳。間違っているかも)
「現実、現実、現実。現実? それは何だ?
MATRIX? そんなモノ、最初から存在しない。だから、どうしたというんだ? オレは確かにMATRIXを産み出した。
そして、革命を成功させた。革命? そんなモノは空虚だ。
しかし、今、自分がこうしてMATRIXを書き終えたという事自体、MATRIXに観させられた"現実"かもしれない。
だが、オレはオレの"現実"を信じる。そうするしかない。
オレの脳がそう感じ取っている不安定な"現実"……。オレには、その"現実"しかない。
そして"現実"は、そう、"現実"は続いて行くんだ……」
ネオ、キーボードから手を離し、窓を開ける。
目映い朝日の光。ネオ、思わず目を細め、手で光を遮る。
(以下、カメラの視点)
ネオの指から零れる光、光は次第に大きくなって行く。視点、指を通り抜け、朝日に向かう。
ゆっくりと、日の光が緑色に変わって行く。緑色の光が膨大な文字列に変化する。
視点は文字列が生み出される中心部へと向かう。急に辺りが暗くなる。中央に仄かに何かが光る。
視点が近付く。それは光る緑の文字列。たった、一言。
"TO BE REVOLVED..."


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