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325:フリーザ様 ◆SuSYjvNEBI / :
さて、文学は役に立たない学問だとよく言われますが、
私はそうは思いません。
文学を研究するということは、テクストを解釈することであり、
同時にその作品が書かれた時代の精神構造を鋭く読み解く
ことに他なりません。現代人は常日頃から、文書であれ会話
であれ何らかの「ことば」を解釈する必要に迫られています。
文書や会話から、相手の意図とするところを正確に読み取る
ことは容易ではなく、十分な訓練が必要となります。
その訓練がなされる場がまさに文学の研究であり、文学の
研究によって鍛えられた解釈眼は仕事においても十分に
力を発揮すると私は確信しています。また、文学や、芸術、
様々な媒体を通してその時代の精神構造を分析することが
できれば、私たちが生きる「現代」の精神構造も自ずと見えて
くるのではないでしょうか。精神構造、言い方を変えれば
世の中が抱えるニーズや不安、それを鋭く読み解くことが
できれば、職場においても他の人とは違った面白いアイディア
を生み出すことができるかもしれません。
と、長くなりましたが文学の研究も捨てたものではないな、と
最近つくづく思います。とくに英詩を読むのは本当に面白いです。
みなさんも、ぜひ一度ご堪能あれ。

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