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125:氏名黙秘 / :
823 名前:氏名黙秘[age] 投稿日:04/06/26 02:27 ID:??? (少し改変)
2時間っていうのははっきりいって「論文」を書く時間ではない。
司法試験の論文試験で要求されている字数は、ただ単に字を書くだけでも一通40〜50分
ぐらいかかるような量だ。
→そうなると当然、考えるのに使える時間なんてせいぜい一問につき10分〜15分だ。
10分〜15分で構成を考えた論文なんて、どう考えたって学者が「論文」として満足
できる内容なわけない。
→にもかかわらず、2問で2時間しか与えられていない。
受験生が不満をいってもそうそう制度が変わるわけではない。
→そこで受験生は仕方なく、どうせ決まりきったことを書く論証部文は暗記で済まし、
事例の特殊性といった考えなくてはいけない部分に多くの時間を裂けるようにする
→このとき、独学者は自分の論証部分は著名な学者の基本書をベースに作成する。
同様に予備校も著名な学者の基本書をベースに論証を作成し、受講生に配る。
→その結果、本試験ではみんな論証は(仕方なく)暗記してきているので、みんなが似たような
論証を書く
→論証がみんな同じだと試験委員が怒る
という仕組みになっているのである。
金太郎飴答案だとかいって怒っている試験委員は、自分たちが金太郎飴答案を書かせ
ているのだという事実に気付いていない愚か者である。
十分に問題を考える時間を与えられず、他に書きたいこともあるのに、論証の
吐き出しを強いられ、その上金太郎飴答案などと揶揄されている受験生は被害者である。
ちなみにこのような結果として論証の暗記が必要な仕組みであるため、どんなに
著名で実績のある優秀な学者であっても、全く受験対策をしないで現行論文試験
をいきなり受験したら、採点官の学者が満足する「論文」を書くことは絶対にでき
ない。必ず時間切れになる。
そういったことをちゃんとリサーチせずに予備校批判を振りかざして進められたのがロースクール・司法改革。


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