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212:氏名黙秘 / :
■不信
議論はなぜ、ねじれていったのか。
「法科大学院への異論は、文部科学省不信と国の規制に対するアレルギーが原因」
と複数の関係者は指摘する。もともと自民党の法務関係議員には
「日本の法学部教育をだめにしたのは旧文部省と大学」(太田誠一衆院議員)という意識が強い。
「法科大学院が従来の法学部の延長なら、質など望めない」という訳だ。
法務関係議員は旧通産省出身者を中心に、規制緩和論者が多かった。
「受験資格を何らかの形で制限することは、法曹の量確保にマイナスになる」
という考えから、大学院に対する第三者機関の評価いかんで受験資格を得られるかが決まるという
当初構想を認めなかった。予備試験ルートを重視したのも、
「質の悪い法科大学院は、市場原理に任せ、受験予備校と競わせることで淘汰(とうた)すればいい」
という考えが根底にあった。


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