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693:学生さんは名前がない 1/20 15:40:34 ID:ADWw09Ji0
「大学名が通っていても殿様商売ではやっていけない時代。先手を打って学生の数と質を確保しないと、どんどん
落ち込んでしまう」と話すのは、今春から仙台で入試を行う中央大だ。
昨春、中央大を受けた東北地方の受験生は1810人で、首都圏を除く地方ブロック別で最多。地方入試の実施で、
さらに質の良い学生を獲得しようと狙う。
昨年、仙台で3学部の入試を行った東京理科大は今春、6学部に増やす。
地方入試は、立命館大が1989年度に仙台などで実施したのが全国の先駆け。一時期は減ったが、少子化への危機
感が強まった5年くらい前から再び増加に転じた。仙台では今春、関西学院、関西、同志社、立命館と関西の「関関同
立」がそろい踏みするほか、法政大など首都圏の有力校の多くも会場を設ける。
住み慣れた地元で受験できれば、受験生の負担はかなり軽減される。学部別の受験となるため、10日間以上受験に
費やす受験生も少なくなく、宿泊費や交通費など親の経済負担もぐっと軽くなる。「地方の進学校にも入学を勧めやす
くなる」と話す理科大では、地方出身学生の割合が高まり、効果が表れてきたという。
こうした動きに、全国から学生を呼ぶ力の弱い地元勢は神経をとがらせる。少子化が進み、来春には志願者と入学定
員が同数になる「大学全入時代」を迎えるが、東北では志願者の減り方が比較的緩やか。「少子化時代に、東北は学生
獲得の草刈り場になってきた」(東北学院大)と危機感を募らせる。
代々木ゼミナール仙台校は「東北地方の私大は、センター試験を利用した入試の取り組みなどで後れを取っている。
今後も地方入試が増えるのは確実で、サービス面で立ち遅れを挽回(ばんかい)しないと置いていかれてしまう」と指
摘している。
2006年01月20日金曜日 河北新報

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