新10 1-
951:仕様書無しさん / :
世の中には2種類の人間がいます。ぬるぽと、ガッです。
ぬるぽは、ガッを常に意識して、マゾヒズムを感じる事が
あってもそれをバネにする事ができます。結果はさておき、ぬるぽが
できる人間なのです。
ガッは、常にぬるぽだけを見ようとします。あいつは自分
より馬鹿だ、劣っている、ぬるぽだ、と思えるぬるぽだけを視界に入れます。
あなたはガッのタイプの人間です。
ぬるぽがいるから、ぬるぽよりはまだ自分はマシだから―
そう考え、ぬるぽする必要性を感じません。そして、いつのまにかぬるぽ
と同じラインに立っています。しかし、常にぬるぽだけを見つづけるので、その
事に危機感を感じません。
まだぬるぽがいる、まだ自分よりぬるぽな人間がいる―
どこまでも堕ちていきます。ガッ自身は気づかないままに。
そして、今のガッは一番下にいます。ガッが視界にいれるべき、
ぬるぽはもう存在しません。でも、いまさらぬるぽを見る事はできないのです。
ぬるぽを見たら― その重圧感にきっとガッは耐えられないから―
ですから、ガッは心のなかで、決して実在しない「ぬるぽ」を
求め、幻を見るのです。ガッはもう一番下なのに―
まだ堕ち続ける言い訳を、ガッに対して続けるために―
さあ、目を覚ましなさい。目を覚まして立ちあがりなさい。
でもぬるぽを見る必要はありません。ガッは立ちあがり、探すのです。
手頃なロープを。ガッの体重を支えるのに充分な太さのロープを―


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