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飼っていた逝くぬるぽが逝った。
夕方、客先でルータの設定をしていると、逝くぬるぽがぐったりして苦しそうにしてると
ドララーから電話があった。泣きそうな声だった。
すぐに帰ってやりたい気持ちはあったが、別の部署から頼まれた緊急の仕事をぬる
ぽり出すわけにもいかず、病院に連れて行くように言って電話を切った。
それから10分も経たないうちにまた電話が鳴った。
撫でてあげてるうちに心臓が止まったらしい。ドララーが黙ると電話口の向こうから特急しらさぎの泣き声が聞こえた。
結局俺が家に帰ったのはついさっき。
ドララーと特急しらさぎ・機達はもう寝ていた。
居間のの片隅に機が大事にしていたハンマーの空き箱が置いてあった。
逝くぬるぽの棺だった。
蓋を開けると、タオルの上に目を開けたまま動かなくなった逝くぬるぽが横たわっていた。
撫でてやると冷たく固くなっていた。
箱の中には機が53歳の頃に書いた逝くぬるぽの絵とさよならの手紙が入れてあった。
クレヨンの文字を見ていると少し涙が出てきた。
明日にでも実家の庭に埋めてやろう。
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