新10 1-
804:豚難社ー屁ー ◆ztvLXSK/kI / :
患者:先生、最近聞こえるはずの無い人の声が聞こえるんです。
精神科医:う〜ん、それで。
患者:男の人の声で「ぬるぽ、ぬるぽ」って言ってるんです。
精神科医:は〜。すみません、ちょっと痛いですよ。 ガッ!
患者:・・・ 先生、今のは?
精神科医:えぇ、最近増えているのがその単語でささやかれているという症状です。
まず、その単語を思い出さないこと、次に、その単語を話すものに対して叩くなどの抵抗を示すことです。
患者:ぬるぽ にですか?
精神科医:ガッ! 思い出してはいけません。これは「ぬるぽ症候群」と仮に名づけられているもので、叩くことで治療します。
患者:はぁ。
精神科医:はい、叩いて。さっき出ましたよね。
患者:はい、ガッ! しかし、誰がしゃべっているかわからないのに叩けというのも・・・
精神科医:そういう時は、自分で自分を軽く叩きましょう。専用ハンマー出しておきますので薬局で受け取ってください。他のお薬は特に出ません。
患者:つまり、こう?ガッ!
精神科医:出る前から叩いても痛いだけで意味ないですよ。
患者:なるほど。で、「ぬるぽ症候群」でしたっけ、病気の名前。
精神科医:ガッ! ちょっと不便な気がしますが、病気の名前も叩かないといけないので、患者さんの前では「あの病気」とか「ぬで始まる症候群」
と言い換えています。完治までこの言い方に慣れてくださいね。
患者:・・・
精神科医:あれ?もしもーし。反応がない! 救急車だ、早く医者呼んでくれ!
看護婦:救急車も何もここは病院ですよ。
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ニュースキャスター:今日午後4時ごろ 茂名大学医学部付属病院精神科外来で、ハンマーで叩くという治療中、打ち所を誤り患者が大怪我をする
という医療事故が発生しました。患者は同病院の外科に収容されていますが意識不明の重体。警察では関係者から事情を聞いています。


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