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134:名無しさんだよもん / :
_ , '⌒ ⌒\
\\ ノノレノ )))
(○) |||ノ
'へ゛゛∀ノ<高2のときに新任のメイドロボにいたずらしようってことになって、
マルチが体育館に一人でいたときに5人くらいで襲いかかった。
プロレスの、足を持ち上げて宙でグルグル回すあれをしようとしてたんだけど、
羽交い締めにしたときにキャァァァァァーってマルチが悲鳴を上げて、
バンッ!バンッ!バンッ!って感じで周囲の準備室の扉が開いて昼休み中の
男の先生たちが飛び出してきた。「お、お前らぁ!」ってもう生徒じゃなくて
不審者を恫喝するときの表情だった。「こ、この子たちがぁぁぁ」って羽交い
締めにされていたマルチも顔をグシャグシャにして叫んだ。「僕達だけでは
処理できない、校長を呼ばなければ」みたいなことを言って男の先生達が
集まってくる。なにか勘違いされてるのではと激しく感じていた。ここは毅然
とした言い訳をしなければならないと思った。そして僕はグイッと一歩前に
出てよく通る声で言った。
「僕たちはただ、マルチを回そうとしていただけです」
10年前の思い出だ。この後の怒号は今でも夢に見る。
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ir ver 1.0 beta2.2 (03/10/22)