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656:仕様書無しさん / :
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まず完全に防音の、フタのある箱↑を用意し、この中に「ぬるぽ」と言うかも知れないやつを一人入れる。
箱の中には他に、自動殴打装置を入れておく。
もし箱の中で「ぬるぽ」という音声が発せられた時、装置はそいつをガッするが、
音声が発生しなかった場合は叩かれずにすむ。
この実験において、中の人が「ぬるぽ」と言うかどうかは完全に確率の問題である。
仮に中の人が我慢できずに1時間で「ぬるぽ」と言う確率が50%として、
この箱のフタを閉め、1時間放っておくと、彼は叩かれているだろうか?無事でいるだろうか?
確かに確率を用いて記述することもあるが、原理的には「中の人」の状態は二通りしかない。
量子論においては、その状態は原理的に死と生の重ね合わせであり、
どちらか一方だけをとるのではない。
つまり、箱の中の人は半分無事、半分叩かれているという奇妙な状態が続いていると考える。
そして観測者が箱を開けた瞬間、中の人の状態群が一つの状態に収束する。
このような考えは論理的には誤っていないが、余りにも日常感覚とかけ離れているため、
物理的実在と日常的実在をどう統合させるかが、現代哲学において大きな問題となった。
これを「シュレディンガーのぬるぽ」と言う。
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ir ver 1.0 beta2.2 (03/10/22)